敵にも味方にもなるトリックスター?はまり過ぎにご注意!
コーヒーをよく飲む人にとって気になる存在がカフェインです。体質に合わないのでコーヒーが飲めないという人がいるいっぽうで、カフェインを摂取するために意識的に飲む、という方も多いはずです。
外国では古くから、コーヒーをよく飲む人は長生きをするとも言われてきました。近年ではポリフェノールががんや糖尿病などの予防に効果があるとされ、注目を集めています。
コーヒーのダイエット効果もたびたび話題になります。運動をする30分前に飲むとより脂肪が燃焼されるとか、食後に飲むだけでも効果があるとか。こちらはカフェインが持つ作用のようです。
ポリフェノールは体に有益だとしても、カフェインは少し事情が違います。状況によってヒーローにも悪者にもなるというべきでしょうか。
朝目覚めたばかりの頭をしゃっきりさせるために飲むのが習慣、という方も多いでしょう。仕事中の気分転換に飲むものとしても定番です。缶コーヒーの宣伝、特に無糖や微糖コーヒーでは、忙しいビジネスマンをターゲットにしている印象があります。
カフェインは頭を冴えさせてくれます。同時に、摂り過ぎると健康に害があるらしい、ということを皆さんご承知かと思います。
カフェイン中毒というのがあります。これにはアルコールと同じように急性中毒と慢性中毒があります。急性中毒は一度に大量に摂取することで起きる症状で、動悸や手足のしびれ、恐怖感に襲われるなどの変調をきたします。慢性中毒になると摂取してもしなくても、体や精神に不具合が生じます。
どれほど摂取すれば悪影響になるのでしょうか?
個人差が大きいために一概には言えませんが、一度に5杯も6杯も飲むのはよくありません。「眠気覚ましに」あるいは「ダイエットになるから」「がん予防になるから」と、必要以上に飲むのはやめましょう。あくまでも嗜好品として楽しめる範囲内が適量。
カフェインが入っているのはコーヒーだけではありません。緑茶や紅茶もカフェインが多い飲み物として知られています。
抽出液120ccに含まれるカフェインの量で比較すると、コーヒーが60から100mg、紅茶が30mg、煎茶が20mg程度となるそうです。
もちろん、一口にコーヒーと言ってもすべてが同じではありません。エスプレッソであれば30ccで同じだけのカフェインが含まれるそうです。
また、イメージと反対かもしれませんが、深煎りより浅煎りの方がカフェイン含有量は多くなるそうです。くれぐれも飲みすぎにはご注意ください。